%e3%83%90%e3%83%ac%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%81%aa%e3%82%93%e3%81%98%e3%82%83%ef%bc%81 バレンタインなんじゃ!


2013年2月14日 by mascot

「ふっふっふ、ルナよ、今年もこの日がやってきたのう!」
「疑問。二月十四日。一体何の日だったか」
「なんと!? ルナともあろうものが、今日のこの日を忘れてしまったとは!! 今日は、チョコレートの日じゃ!!!」
「訂正。チョコレートの日ではなく。正しくは。バレンタインデー」
「はて、そうとも言うんじゃったか。
そんなわけで、今年もチョコレートをもらう旅に出ようと思うのじゃが、ルナはどうする?」

「甘味。仕方ない……私もついていこう」

楓「さて、不思議な力でやってきたここはいったいどこじゃ?」
ルナ「周囲。見覚えのある三姉妹がいる。どうやらここは。ウトガルド帝国」
ヘル「む? お前たちは……確か昨年もここに現れたな」
フェンリル「さては、今年もチョコレート貰いに来たのねぇ?」
ヨルム「2年連続でねだりにくるなんて、貧乏くさい連中!」
楓「がーん! 一応これでも神様なのじゃぞ! 貧乏臭いとは失敬な!」
ルナ「説明。楓は意地汚いだけで、貧乏なわけではない」
ヘル「ほらヨルム、見た目だけで相手を貧乏などと貶めるのはいけないぞ」
フェンリル「そうよ? 見た目が貧乏でも、股間にすごいものを持ってたりするかもしれないんだからね?」
ヘル「…………」
楓「…………」
ルナ「…………」
ヨルム「フェンリルおねーちゃんが頭おかしいのはともかく! アンタらみたいな意地汚い連中は、これでも食べてさっさと帰りなさいよっ!!」
楓「おおっ!? これはまさか!!」
ルナ「疑問。少しいびつで真っ黒こげの。なにか」
ヨルム「なにかってなによ! どうみても、手作りのチョコレートクッキーじゃないの!」
フェンリル「まっ。ヨルムちゃんたら、もうそんな風に色気づく歳になっちゃったのね」
ヨルム「ちっ、ちがうもん! 自分で食べようと思ってつくってみただけだもん! このあたいが、みんなに食べて欲しくて焼いてきたなんてわけないじゃない!!」
楓「まあ、そういうことにしておくのじゃ! とにかく黒こげ、ゲットなのじゃ!」
ルナ「入手。ヨルムお手製チョコレートクッキー」

楓「はてさて、次はどこじゃ?」
ルナ「どうやら。ここは。フィーリアス。フリードの居城」
ラググ「ジルニトラ様、そろそろ魔族の勉強会の時間でスよ……ん?」
ジルニトラ「……どうやら。異世界からの客人らしい。何の用だ?」
楓「さすがに叡智の竜神は話が早いのう。実はバレンタインチョコを貰いに来たのじゃ」
ジルニトラ「バレンタインチョコ? それは一体、どういうもの?」
ルナ「説明。かくかくしかじかで。甘くて。美味しいチョコレートを貰う日」
ラググ「チョコレートでスか? さすがにここにはそんなものはないですぜ」
ジルニトラ「問題ない。ラググ。今すぐここに、チョコレートとやらの材料を持ってきて」
ラググ「えっ!? 今ここで作るんでスかい?」

~数刻後~

ジルニトラ「……完成。私にかかればこの程度、造作もないこと」
ラググ「なんかグツグツ煮立ってまスが…」
ルナ「灼熱。香りは確かに。チョコレートのような気もしないでもない」
ジルニトラ「特性の魔法鍋で作っている。これならば一週間は温度を保つことができる」
楓「お、おう……」
ルナ「入手。ジルニトラ特製の。灼熱のチョコレート鍋」

楓「で、次は……む? またどこかの城の中のようじゃな」
キルト「ふむ、雌狐と雌猫か。たまには魔物を含めて4人で楽しむというのもいいな」
シャナン「どうしてそういちいち発想がいやらしいのですか……。ルキナも大変ですね」
ルナ「状況。どうやらここはグリザーニの居城。キルトとシャナンの。浮気現場」
シャナン「違います! ルキナを待っているだけですから!」
楓「まあ浮気だろうが待ち合わせだろうがどっちでも良いのじゃ。さあ、チョコレートを寄越すがよい」
シャナン「寄越せといわれても、さすがに手持ちがないものはどうしようも……」
キルト「いや、問題ない。ここにある材料を使えば、本物と見まごう偽者ならいくらでも作れるぞ?」
ルナ「偽物。……まあ。食べて美味しければ問題はない」
シャナン「ちょっと……大丈夫ですの?」

~数刻後~

楓「うぉぉぉ、どこからどうみても市販の板チョコじゃ!!」
シャナン「ええ、まあ。チョコレートといえばチョコレート、ですがこれは……」
キルト「魔界カカオの粉末に、乳竜のミルクを使った本格派だ。オマケに、リリシアの愛液入りだから獣人には効き目抜群だ」
楓「なぬ?」
ルナ「効果。三日三晩発情。雄の獣の場合は。匂いを嗅いだだけでも発情。らしい」
シャナン「すみません、必死でとめたのですが」
楓「ま、まあ良い、とりあえずは袋に入れておけば問題なかろう」
ルナ「入手。魔界の板チョコ(リリシアの愛液入り)」

楓「ううむ、そろそろマトモなチョコレートが欲しいのう」
ルナ「場所。次はどうやら。ロッサム工房」
C・ママ「ビガー、ビガビガ、ビガー」
ファム「ママさんすごーい! さっすが師匠だね!」
楓「ほほう、ここは普通に台所で作っておるぞ! 期待できそうじゃ!」
ルナ「疑念。あのドラム缶がいる時点で。普通と言えるのか」
楓「細かいことを気にしておっては、マスコットなどやってられんからのう」
ファム「私も、去年はちょっと失敗したけど、今年はママさんに手伝ってもらって、美味しいの作れたよ!」
C・ママ「ビッガビガ、ビガビーガガガー」
ファム「えへへ、もうジェノサイドとか言わせないんだから!」
ルナ「成長。被害者が減るのは。素晴らしいこと」
ファム「あ、でも、キチンと出来たのはおとーさんにあげるから、2人にはこっちのあげる! 去年の失敗作! 冷凍しておいたの!」
楓「……のうルナよ、わしの気のせいだと良いんじゃが、箱の中で何か動いておる気がするのじゃが?」
ルナ「周到。冷凍してまで保管してあるのは。私たちに対する挑戦としか」
楓「ま、まあ、もらえるものはありがたくもらっておくのじゃ!」
ルナ「入手。ファムの失敗作(去年の)」

楓「む、ここも前にきたことがあるぞ。
珍大陸エロシュインならぬ、新大陸エリュシオンじゃな」

ルナ「場所。マリーシア市。どうやらここは。『酒場プレシャス』」
ジャスミン「いらっしゃい……って、見たことないお客様ね」
フィリア「あれ? もしかしてあなたたち、前にお年玉を貰いに来た子たち、かな?」
楓「おう、正月ぶりに見る顔じゃな。実は今回はチョコレートを貰いにきたのじゃ」
ルナ「説明。かくかくしかじか」
ジャスミン「ふうん、そんな風習があったのね。だったら、うちの店でもチョコレートを大々的に売り出せば良かったわ」
フィリア「ね、だったら今から私が作ってみてもいいかな?」
ジャスミン「え゛……っ」
ルナ「無論。バレンタインは。手作りチョコのほうが。価値が高いもの」
楓「なにやら今日は、手作りチョコ率がやたらと高いのう」
ジャスミン「だ、大丈夫かなあ……」

~数刻後~

ルナ「解説。紫色と緑色の混ざった。よく分からない物体が。湯気を立てている」
楓「こ、これは何とも……面妖な」
フィリア「き、きっと見た目は失敗しちゃったけど、味は大丈夫だよ! HPもMP全快するから!」
ジャスミン(最初から私が作ればよかったかなあ)
楓「ま、まあよい。手土産として、おにーあたりに食わせることにしよう」
ルナ「入手。フィリア・ジェノサイド」

ルナ「帰宅。本日の収穫は?」
楓「黒こげの物体。煮立った鍋。リリシワの愛液チョコ。ファム・ジェノサイドにフィリア・ジェノサイド……の五つじゃな」
ルナ「…………」
楓「…………」
おにー「お、なんか美味そうなもの持ってるじゃねえか。よこせ」
ルナ「是非。これは皆からの。心づくしのチョコレート」
楓「一点の曇りもなく言ってのける辺りがすごいのう、ルナは……」
おにー「どうれどれ……おや、どうして目隠しをするのかな? かなかな?」
ルナ「遊戯。目隠しをして。誰のかを。当てるのも一興」
楓「……すげえ、完全に殺る気なのじゃ。おっかねえのじゃ」
おにー「ああ、こういうイベントも良いよネ。ちょっと背筋寒くなってるような気もするけど」
ルナ「特別。私が。手ずから食べさせてあげる」
おにー「あっれ、何か今日のルナは優しいなあ! わはははは!」
楓(ガタガタ……)

~閑話休題~

楓「さてルナよ、2つ目にして、おにーが不思議な色の液体を吐いてぶっ倒れたんじゃが」
ルナ「不運。運が良ければ。キルトのに当たったのに」
楓「その場合は、獣と化したおにーに、わしら襲われておったと思うんじゃが」
ルナ「幸運。私たちの。日頃の行いが良い証拠」
楓「そういうことにしておくかのう。さてわしらは、金目鯛ぴんくさんの送ってくれた、美味しそうなチョコクッキーを食べるとするかのう!」

ルナ「賛成。そうするべき。お茶ははやてに淹れさせる」
楓「うむ! それでは皆も、紫色やうじゅるうじゅる動くチョコレートに気をつけるのじゃぞ!」
ルナ「希望。皆が普通のチョコをもらえるように。祈っている」

タグ: , , ,

コメント / トラックバック7件

  1. Olivia より:

    おにーが食べなかったチョコはユーザープレゼントですね、わかります。
    応募の宛先はどこですか?

  2. SIS より:

    なんだろう、普通なら凄く羨ましいはずなのに憐憫しか浮かんでこないです(苦笑

  3. 揺らぐ藻 より:

    乳竜・・・アルマさんですね、わかります。

  4. マイダスメッサー より:

    (o_ _)o..ぽけめそ

  5. 素浪人 より:

    それぞれ人気投票により抱き枕が作られた方々のチョコレート
    普通ならば、かなりうらやましいはずなのに ・・・・ あまりうらやましくないのは何故でしょうか

  6. sika より:

    おにーが死んだ…
    キルト&シャナン作の板チョコは偽物ですらなかった

  7. おまけ より:

    ジルのは正直うらやましい。。。(涙)
    そして乳竜についてkwsk